ジョジョの奇妙な冒険の魅力

ジョジョの奇妙な冒険の魅力

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○セリフ

 

 

“いかにも”な独特のセリフや言い回し、『ジョジョ』のなかには魅力あふれる言葉だらけです。

 

テンポよく飛び出す一風変わった表現の数々にグイグイと引きこまれてしまいます。

 

 

そして、

 

「大切なのはリズム」

 

 

急激に展開が変化していくジョジョワールドではリズムこそが大事。

 

ストーリーとセリフが一体化して壮大な物語を作り上げていきます。

 

 

理屈抜きで放たれる人間の天然の感情。

 

その自然のリズムの抑揚が、より話のおもしろ味を増幅させていきます。

 

奇をてらったかのような唐突なセリフもその1つの大きな味つけとなっているのです。

 

 

時に文法など気にしないハチャメチャな言い回しも“ジョジョの世界”の大いなる魅力。

 

緻密に計算されているようでところどころ不可思議なところがある・・・。

 

それも人間らしさを追求する『ジョジョ』らしさといえるでしょう。

 

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○リアリティ

 

 

『ジョジョ』のキャラクターはそれぞれが個性に満ちています。

 

そこにあるのは現実的な日常。

 

ファンタジーではない、普通の生活の中に潜み、突如として暴発する狂気や神秘が時に恐ろしく時に愉快に描かれています。

 

 

根底にあるのはリアリティ。

 

 

非現実的でない、手の届く場面がジョジョの世界を形作っています。

 

ファンタジーすぎては嘘っぽくなってしまう。

 

『ジョジョ』のキャラクターは、誰もが感情移入しやすい、ごく普通の気持ちの揺れ動きや考え方をもっています。

 

そこにちょっとした非日常を取り入れることで、見ているものをどんどんと物語の中に引き込んでいってしまいます。

 

 

 

フィクションだけどファンタジーにあらず。

 

 

リアリティだけどノンフィクションにあらず。

 

 

 

とことん本物を追求した娯楽作だからこそ打ち出せる真の冒険活劇。

 

それが『ジョジョの奇妙な冒険』なのです。

 

 

「“リアリティ”こそがエンターテイメントなのさ」

 

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○“タフ”なセリフと「迫りくる擬音」

 

 

『ジョジョ』に出てくるキャラクターはとにかくタフ。

 

どんな窮地に追いやられても簡単にへこたれません。

 

正義も悪も。

 

しかも死ぬ寸前だっていうのに粋なセリフをはいたりします。

 

名言ともいえる言葉や、時にはユーモアやウィットに富んだ言葉を。

 

 

どんな状況下でも気の利いた言い回しをする。

 

『ジョジョ』キャラクターの大きな魅力の1つです。

 

そこに強さを感じたり、人間味を感じたり、愛着が湧いたり・・・。

 

 

もうひとつ忘れてはならないのが『擬音』

 

迫りくる恐怖、不吉な前ぶれ、“ただならぬ気配”。

 

何かが起こりそうな鬼気迫る擬音の数々が、今まさに自分がそこにいるかのような錯覚さえ引き起こします。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴッ

 

 

漫画の中だけど感じる圧倒的3次元。

 

リアル感たっぷりの状況や場面は、見ている人の心をつかんで離しません。

 

自分が中にいるキャラクターの1人になったかのように、喜怒哀楽を感じ、『ジョジョワールド』を駆け巡ります。

 

 

それは、まさに映画を観ている感覚。

 

画面いっぱいに広がるのは果てしなく広がる“ジョジョワールド”。

 

ひとりひとりがそれぞれの“ジョジョワールド”を展開させながら思い思いに楽しむ。

 

それこそ『ジョジョの奇妙な冒険』の真骨頂といえるでしょう。

 

 

ドドドドドドドドドドドッ

 

 

 

○時代の流れとキャラの強さと女性キャラ

 

 

 

ジョジョの漫画には他の漫画に見られるような、「パワーアップしていく」といった“強さのインフレ”がありません。

 

一見無敵と思える強そうな敵も、ちょっとした弱点や作戦の失敗や驕りなどであっさり倒されてしまったりします。

 

当たり前な流れにのらず、あくまでも独特の世界観で描いているところが、多くのファンを魅了している要素となっています。

 

 

逆に時代を反映している部分もあります。

 

女性キャラが良く出てくるようになったり、善人っぽい人間が悪さを働いたりなど、その時の時代の流れや風潮をジョジョの世界なりの表現で描いていたりします。

 

 

読み手は、どういったジョジョの世界を無意識に現代の事件や雰囲気や日常と重ね合わせつつ、共感したり反発したりしながら思い思いに楽しんでいるのではないでしょうか。

 

 

 

○“主人公の死”

 

 

「ジョジョの奇妙な冒険」の大きな特徴は各部ごとに物語が一新するところにあります。

 

通常の漫画では考えられない“主人公の死”。

 

そして登場人物や時代背景、舞台、ストーリーなどがガラッと変わります。

 

 

でもそんな展開でも絶大な人気があるのは、たとえ主人公が死んでも、その意志を2代目、3代目が受け継いでいき何世代にも渡るあまりにも壮大な物語が紡がれているからでしょう。

 

 

“主人公が死ぬ” “主役は外国人” でも大人気!

 

 

『ジョジョ』の魅力的な設定にひき込まれます。

 

“波紋”や“スタンド”、斬新でユーモアのあるストーリー展開。

 

そして魅力的な主人公たち。

 

超強くて神話的な空条承太郎、隣にいるお兄さんのような東方仗助、初の女性主人公である空条徐倫。

 

 

『ジョジョ』には各部ごとテーマみたいなものが設定されており、それが各部のストーリー展開に大きく影響しています。

 

たとえば第5部では「覚悟」がテーマでした。

 

「覚悟」に関するセリフが多く、生きるか死ぬかのギリギリの戦いが読者をグイグイひきこんでいきます。

 

 

7部、8部〜と『ジョジョ』は続きますが、それぞれの部でもおもしろく、また、1部から見ていくともっと楽しめるところが『ジョジョの奇妙な冒険』の特徴であり最大の魅力だと思います。

 

 

 

○『人間讃歌』

 

 

「ジョジョ」全体の大きなテーマはずばり「運命」です。

 

または“宿命”と呼ばれるもの。

 

 

「ジョジョ」に登場するキャラクターには、それぞれが“運命”をもっています。

 

敵・味方、正義・悪問わず。

 

そしてその運命に従ったり抗ったりしながら自らの道を切り開いていく、または切り開いていこうとする姿が「ジョジョ」キャラの大きな特徴であり魅力であると思います。

 

敵キャラも、結果的に「悪」だとしても、その考え方や目標に向かおうとしている際中は、自らの運命を切り開こうとする意志をもっていたりします。

 

 

このように『ジョジョ』の世界にあるのは、絶対的な「人間の存在感」です。

 

それぞれのキャラクターが1個の人間として、さまざまな思惑をもちながら等身大の生き方を貫いていく。

 

そこにあるのは神秘的な何かではなく神がかり的な何かでも機械や道具的な何かでもなく、あるのはただ“人間”そのものです。

 

 

人間を越えようとしたDioも、運命を克服しようとしたプッチ神父も、世界を動かす立場になろうとしたヴァレンタイン大統領も、ただひたすら「人間」そのものです。

 

その価値観なりに運命に向き合い克服しようとした1人の「人間」なのです。

 

少々逸脱した能力を持っていたりもしますがそれも愛嬌。

 

 

主人公が死んでも受け継がれる意志や血統や勇気。

 

さまざまな死闘や経験を経て成長していく心。

 

「ジョジョの奇妙な冒険」の素晴らしさは「人間」の素晴らしさ。

 

まさに『人間讃歌』なのです。

 

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